大学時代の仲間たちと札幌在住の友人宅を拠点にし、道北、道東、道央を1,600キロのドライブ旅。その中で最も印象深いのが、稚内からフェリーで1時間55分かかる礼文島。日本最北の島です。そこに今も昭和の香りを強く残すユースホステル桃岩荘があります。YHに到着し敷居をまたぐときにホステラーは”ただいまー”と大声を発し、広間にはYHのスタッフと投宿しているホステラーが鉦や太鼓をたたいて”おかえり”で迎えます。夜のミーティングは”遠くに行きたい”を筆頭に大合唱と踊りと寸劇の2時間。就寝10時30分、起床6時30分の一日のスケジュール。朝のフェリーでホステラーが島を離れる時にはYHのスタッフが岸壁から歌って踊っての見送り。ホステラーたちも”行ってきまーす”と涙ながらに手を振るのでした。全国から集まる若者や中高年のホステラーに愛されるこのYHの理由が分かった気がしました。そうなんだよ。1970年代の若者たちは国鉄の周遊券を片手に、YHを泊まり歩き旅をしたものでした。旅に出あいあり。桃岩荘YHは昭和を今に残す数少ないYHで、今も美しい自然と出会いを求めて若者が沢山やってくるんですよ。
投稿: 梯 哲雄(高25期)
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森 淳子 (水曜日, 03 9月 2025 21:55)
学生の時のようないい旅をされたのですね。
私も大学2回生の時に友達4人と東北旅行しましたが民宿やYHを自分たちでみんな予約して国鉄にも切符買っていったものです。
今のように旅行会社が全部世話してくれるというのと違って緊張感がありましたね。
ぜひ続きをお願いします。